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いつでもあなたが手をひいてくれた
腰をおろすとき
ほっとするのは何故?
あなたがまだ 話し足りないと
言っているようで…
あなたは不意に
「いい天気ね」と云った
つられるように見上げる私
いつでもこんなふうに
優しさを
分けてくれていたんだね
知らないうちに広くなった道
懐かしさがよそよそしくなる
言葉の隅の「。」を隠しながら
ゆっくりと歩いた
四角、ほし、△、
それぞれの生き方
パズルのように手にすれば
覚悟と はちあわせ
夢に気づくとき
呼び止められるのなら
たとえばあなた、たとえば私
声でふり向きたい…ふり返りたい
二人はいつも
シーソーのような
終わりの来ない遊びをする
心配しながら
からかいもしながら
おぼえた友情
まだ行かないでね
涙に、ほど近い
よそ見をしてるあいだにも
はなれてしまわないで
時をもどすとき
すこしずつ せつなさに
触れるでもなく
触れないでもなく
先に手をひいて…手をひいて
腰をおろすとき
ほっとするのは何故?
あなたがまだ 話し足りないと
言っているようで…いるようで
いつでもこんなふうに
優しさを
分けてくれていたんだね
(2013.05.01)
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