11人が本棚に入れています
本棚に追加
シィラから王子へ、事前に手渡されていた、ガラスの靴。
王子の支える靴に、シィラは足を差し出す。
ピタリと。
あつらえたかのように、靴は彼女の足に収まった。
「殿下。
私は、生涯をかけて、あなたを愛し続けることを誓います」
「シィラ。
私も、生涯をかけて、あなたを愛し続けよう」
女性が、叔父が、二人を祝福している。
老人と老婆は感極まったか、その両頬に光る涙をこぼしていた。
「さあ。シィラ」
「はい。あなた」
二人は、満面の笑顔で、屋敷から出て行く。
最初のコメントを投稿しよう!