第1話

2/2
前へ
/2ページ
次へ
何にもみんな分かってない。 何にも分かろうとしてくれない。 そんなところに産まれた自分に 今すぐ死ねと言う自分がいる… 僕は田中明。 趣味もなければ、得意な事もない。 冴えない中学二年生だ。 学校は嫌いだ。 いじめられるから。殴られるから… 「起きなさーい!」 …朝、明は大きな声で起こされた 母さんの声だ。 明「…」(ぼりぼり) 明は二階から降りて、 テーブルの上に置いてある食パンに 小さくかじりついた。 父さん「コーヒーおかわり」 母さん「ハイよ~」 明(うるせぇな…) 明は顔を洗って歯を磨くと、 逃げるようにその家からでて行った。 明(学校もやだな…また、殴られんのかな…) ドン! 明「ってぇ!」 後ろにはニヤニヤしながら明を見ている 淳と龍がいた。 明(登校中にこいつ等と会うなんて 運が悪い…) 龍「なんだよ~その目は!」 淳「喧嘩売ってんのか?」 明「…違うよ」 龍「舐めんな?」 淳「ふざけるなよ?」 二人は笑いながらバカにする。 明「良い加減にしてくれ。」 二人の顔から笑みが消えた。 龍「あぁん?」 淳「もっかい言ってみ?」 明「良い加減にしてくれ!」 バコッ! …強い衝撃が頭を襲った。 …殴られたんだ。 その後も2人の暴力は止まらなかった。 淳と龍の息が上がったころ、 明はボロボロだった。 龍「ケッ!」 淳「じゃあな。ハハッ」 二人は唾を明にかけると どこかに行った。 ボロボロのまま学校になんか行けるかと、 家に戻ると 親がすごくびっくりしていた。 母さん「どうしたの?」 父さん「…!」 理由を説明しようと すると同時に涙が溢れて来た… 続く。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加