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何にもみんな分かってない。
何にも分かろうとしてくれない。
そんなところに産まれた自分に
今すぐ死ねと言う自分がいる…
僕は田中明。
趣味もなければ、得意な事もない。
冴えない中学二年生だ。
学校は嫌いだ。
いじめられるから。殴られるから…
「起きなさーい!」
…朝、明は大きな声で起こされた
母さんの声だ。
明「…」(ぼりぼり)
明は二階から降りて、
テーブルの上に置いてある食パンに
小さくかじりついた。
父さん「コーヒーおかわり」
母さん「ハイよ~」
明(うるせぇな…)
明は顔を洗って歯を磨くと、
逃げるようにその家からでて行った。
明(学校もやだな…また、殴られんのかな…)
ドン!
明「ってぇ!」
後ろにはニヤニヤしながら明を見ている
淳と龍がいた。
明(登校中にこいつ等と会うなんて
運が悪い…)
龍「なんだよ~その目は!」
淳「喧嘩売ってんのか?」
明「…違うよ」
龍「舐めんな?」
淳「ふざけるなよ?」
二人は笑いながらバカにする。
明「良い加減にしてくれ。」
二人の顔から笑みが消えた。
龍「あぁん?」
淳「もっかい言ってみ?」
明「良い加減にしてくれ!」
バコッ!
…強い衝撃が頭を襲った。
…殴られたんだ。
その後も2人の暴力は止まらなかった。
淳と龍の息が上がったころ、
明はボロボロだった。
龍「ケッ!」
淳「じゃあな。ハハッ」
二人は唾を明にかけると
どこかに行った。
ボロボロのまま学校になんか行けるかと、
家に戻ると
親がすごくびっくりしていた。
母さん「どうしたの?」
父さん「…!」
理由を説明しようと
すると同時に涙が溢れて来た…
続く。
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