お姉さまの言いなり！－2

元カノ

「ブーツクックックック」

　お姉ちゃんの容赦ない笑い声が響く。酷いなあもう。

「やっぱり、何もなかったか」

「そんなに嬉しいの？ 何かあった時のためにイロイロ選んでくれたんだと思ってたのに」

　あれから、また映画を見て石崎さんは夕食に連れていってくれた。石崎さんのマンションから歩いて行けるタイ料理のお店だった。

　その後、タクシーに乗せられて帰宅。現在十時。我が家で当然のようにお姉ちゃんに根掘り葉掘り今日の話を聞かれている所だ。

　聞いてるっていうか、尋問に近いけど……。