バレる時はバレるのです

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「お姉ちゃん、ごめんね」 「何なの、急に」 「お姉ちゃんが、子どもの頃からしっかりしてるのって、私が頼りないからじゃないかってずっと思ってたんだ……」  お姉ちゃんはふーっとため息をついたかと思うと、私の両ホホのお肉を力いっぱい摘まんだ。 「い、痛いよ」 「みゃーこのせいじゃない。きっと私は元々こうなんだ。それに元々じゃなくてもみゃーこのせいじゃなくてお母さんのせいでしょうが」  お姉ちゃんは……。やっぱり、お母さんの事がどこか許せないんだね。 「それに……」 「それに?」
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