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「そんで?これ君の財布なの?」
「はっ、はい!そうです!」
「何か慌ててたから君のかなぁーって思ったんだ」
「あっ、ありがとうございますっ!」
伊勢はお礼を言うと、逃げるように走った・・・・
「いやぁ・・・よかった、よかった!バレなくて!」
今の伊勢の頭の中は、こうゆう状態だ・・・・
『財布』<『バレること』
今伊勢は、バレないように必死になっている・・・・
走って改札口へ向かい、駅員の隙を探し始める・・・・・
伊勢の目に駅員がうつる・・・・・
駅員は、改札口を見ている
駅員は、まだ改札口を見ている
駅員は、人に行き方を教える
駅員は、また改札口を見る
駅員は、立ち上がる
駅員は、資料を見始める
・・・・・・・・?
・・・・・・・・!?
「ここだぁ!」
・・・・・・ダッシュで走り・・・・
・・・・・・切符を入れて・・・・
・・・・・・閉まるがそのまま突っきる・・・・
・・・・そして走って逃げる・・
・・・・・・・・・・・・・・・走る・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・走る・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・走る・・・・・
・・・・・・なぜか家まで走る
家に入り、ベッドに飛びこむ・・・・・
その時の伊勢は、達成感で満たされていた・・・・・・・・
・・・・・・ここで一言・・・
「すぅー、はぁー、皆は真似しないでね・・・・・普通にバレるから・・・・・」
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