第七話 家族

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家に帰ると伊勢はすぐに怒られた・・・・ 「何であんたびしょ濡れなのよ!」 ・・・・・伊勢のお母さんだ・・・・・ 「あら?あんた傘持ってるじゃない・・・・・・・何で使わないの?」 確かに伊勢の手には傘がぶら下がっていた・・・・ 多分殺し屋ハウスのことで頭がいっぱいだったのだろう・・・・ 「なぁ母さん・・・・・・・もし友達が危険だったら母さんどうする?」 「早く着替えて!」 ・・・見事にスルー( ┰_┰) 「あ!着替えより先にシャワーしなきゃね!」 そう言うと、伊勢をお風呂場へ行かせた・・・・・ 「はぁ・・・・・・あの子何言ってんだか・・・・」 「何か・・・・・・あったんか?」 「あっ!お父さん・・・・」 「ワシの孫が何か言っておったか?」 「あの子ったら急に変なこと言うのよ・・・・」 「変なこと?」 「そうなのよ・・・―もし友達が危険だったら母さんどうする?―って・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・仁のやつ・・・・悩んでおるな・・・・」 そうつぶやくと、缶コーヒーを冷蔵庫から取り出す・・・・・・ 「今日は早めに眠れんな・・・・・」 ・・・・・・・・・そして夜が来る・・・・
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