夜明けはコーヒーの香り……。ではなく??

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「良かったんだ」 「なっ!」 「ふうん。そんなに良かったのか」 「何も言ってないじゃない!」 「良かったんでしょ?」 「…………。良かったです」  お姉ちゃんが一歩も引かないので、認めてしまった。 「良かったならなんでそんな浮かない顔してんのよ」 「だって、何かさ」  何て言うか、何故だか罪悪感が芽生えたんだよね。なんでだろう? 自分の身体の反応がショックだったのかもしれない。 「みゃーこ、なんて贅沢な事を。初体験なんて『ま、こんなもんか』で終わるのが大半なんだぞ。そんな一生忘れられないようなスタート切れて良かったじゃない」 「もちろん、嬉しかったしすごくハッピーな気分だったよ。なんか知らない自分に出会ったみたいで怖いのかも」
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