夜明けはコーヒーの香り……。ではなく??

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「じゃあそろそろ荷造りするね。お姉ちゃんも輝さんとこ行くでしょ? 犯人が捕まってないと、ここに一人はお姉ちゃんだって危なすぎるもん。それにお姉ちゃん一人だと家の中が魔窟になっちゃう」 「魔窟……。否定はできない。輝ん家行くわ」  立ち上がって自分の部屋に行こうとすると、お姉ちゃんが滅多に見せない優しい微笑を浮かべて呼び止めた。 「みゃーこ。いつかはこうなるんだから。自然な事だよ。あんたも私も酷いシスコンだけど、いつかお互いより大切な人ができるんだ。胸張って出ていきな」 「うん」
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