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「どうしたの? 落ちたの?」
「ハハ。落ちちゃいました。誰かに押された気がしたんですけど、上に誰かいました?」
「誰も見なかったけど……。ほんとに押されたの?」
「たぶん」
いくら私がどんくさくても押された感覚くらいはハッキリ認識できるはずだ。
立ち上がれなくなっている私に五十嵐さんが手を差しのべる。手を取って立ち上がると足に激痛が走る。
「どこか痛いの?」
「はい。なんか右の足首が」
自分で言いながら足を見てびっくりした。パンパンに腫れている。
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