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「あ」
首筋に一番熱い唇を押されて体がビクッとする。
「もう。健吾さん、やめて下さい」
「ああ。そうだマカロン」
そう言ってキッチンに向かう健吾さんの後を着いていく。
「あ、そうそう忘れてた。今日営業部の五十嵐さんに似た人を見かけたんです」
「へー。そんな偶然あるのか」
「やっぱただ似てる人だったのかなあ……」
健吾さんは豆を量ってコーヒーメーカーに入れた。いい匂いがする。
「五十嵐さんって気さくな人ですよね。営業部で最初に仲良くなったの五十嵐さんだし」
健吾さんはコーヒーメーカーからコーヒーが落ちてくるのを見ながら首をひねった。
「五十嵐ってそういうタイプだったのか。なんか意外だな」
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