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麻衣子さんは穏やかな声で私が少しでも落ち着くようになだめてくれた。
「美弥子ちゃん、今から渡部という男をそっちに向かわせるわ。前から調査をさせている会社の人間よ。石崎も美奈ちゃんもいないならそこにいるのも不安でしょうし、週末はうちにいらっしゃい」
「ええっ。でもそこまでしていただくのは」
「何言ってるの、遠慮しないで。美弥子ちゃんに何かあったら石崎が大阪に行ってくれなくなるじゃないいいのよ。うふふふふ」
ひいーっ。麻衣子さんそんな下心がっ!?
でもその通りだ。今度また何かあったら、健吾さんは大阪に転勤しないって言うか、引きずってでも大阪に連れていきそうな気がする。
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