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「美弥子、あんまり動くなよ」
「はい」
健吾さんにはセンサーでもついているんだろうか? 私が少しでも動こうとするとぱっと立ち上がる。
「ちょっと熱が出てきたんじゃないか?」
額に手を当てられた。確かに少し熱っぽい。
「もう、薬飲んで寝ろ」
「はい」
確かに熱っぽい。それに眠たかった。まだ聞き足りない事や話し合わなきゃいけない事は沢山あるけど、明日はお姉ちゃんと話すエネルギーを蓄えないと。
ベッドに横たわると私はマットレスに吸い込まれていくように眠りについた。
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