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「普通の会話を聞いて、健吾さんがあんまりにも会社にいる時と雰囲気が違ったからとかなんじゃないですか? ほら、だってあんなもう明け方近い深夜だから五十嵐さんも寝てたんじゃあ……」
「美弥子、裁ちばさみ振り回して半狂乱になったやつに殺されかけたんだぞ? まあそう思いたい気持ちはわかるけど」
うっ。そうだよね。それにしても盗聴器しかけられて盗聴された内容に逆上されてこんな目に合うなんてあんまりだ。
私がため息をつくと健吾さんは私の頭を自分の胸に持たれかけさせた。
「盗聴された事くらいなんでもない。本当に無事でよかった。美弥子の姿見るまで心配で気が狂いそうだった」
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