483人が本棚に入れています
本棚に追加
健吾さんの温度が私に移る。この人が私を失うかもしれないと思ってどんなに不安だったかと思うと、私、愛されてるなあと実感した。
五十嵐さんには同情の余地はもちろん全くないと思うけど、やっぱり好きな人がものすごく誰かを好きでその現実を目の当たりにしたら……。
おかしくなる人も中にはいるのかもしれない。
恋って怖いな。
「疲れたか? もう少し眠ったほうがいい。中山は最短で来れるように手配して貰ったけどここに来るのは明日になるだろうしな」
健吾さんが優しく頭を撫でた。私はふわっと思ったままを口にする。
最初のコメントを投稿しよう!