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お姉さんはブツブツ文句をいいながら、もう一度招待客リストとにらめっこする。
最近こんな状態でイライラしているお姉ちゃんをなだめる輝さんを見て、そのうますぎるなだめ方に実は本当に恐ろしいのはお姉ちゃんじゃなくて輝さんなんじゃないかなとか思いながら、お姉ちゃんは間違いなく幸せになると確信している。
「お姉ちゃん、私もう帰るよ」
「えー。もう少し」
「だめだよ。私も時間がない」
薄情モンといいつつも、お姉ちゃんは玄関まで見送ってくれた。
「石崎さんちで失礼のないようにね」
「うん」
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