お姉さまの言いなり！－16

親族対面

寂しくなったり、辛くなったりしたら。とりあえず、糠床を出して、かき混ぜるみたい。

「かなり、深夜にいきなり、糠床かき回すなんて、不気味かもしれないけど。ストレス解消になってる」

心配してあげなきゃいけないのに、深夜に優衣ちゃんが糠床をかき回してる所を想像したら、こんな言葉をポロリと落としてしまった。

「ちょっと妖怪っぽいかも」

「言わないでよ、自分でもあれは一番人に見られたくない姿なんだから」

何ヶ月も海外に行く事もある透吾さんなんだけど。休みは妙に長い時もあるみたいで、

そういう時は。優衣ちゃんの言葉の節々に「ルンルン」って付けてあげたいくらい、優衣ちゃんはご機嫌になる。