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「俺はこれが好きだな。美弥子によく似合ってるし。これにしろ」
健吾さんはそう言って手にとっていたハンガーを私に渡した。
こういう事多い。迷っている時、迷わなくてすむようにしてもらってる気がする。
こういう健吾さんのさりげない優しさとかが、私の内側にどんどん溜まっていって、何だかとても美味しそうなものに発酵していってる気がする。
私、やっぱり、この人とつりあわないんじゃないかななんて、前は思ってたけど。
釣り合わなかったとしても。それを理由に諦めるなんて事は絶対できないんだから。
そのあたりの事は……。
考えない。
私って結構楽天的?
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