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「その不安と不満がもっともっと大きくなるように、お前の事大事にするから」
健吾さんは、そういって、優しく頭を撫でた。私はちょっと膨れっ面になる。
「大きくしてどうするんですか!?」
「ん。俺が幸せになれる。正直慌てて、モノにしたし、母さんがあんな事訊いたせいで、後悔しはじめてないか心配だった。みゃーこ、お前まだ不安な事とかないか?」
あ、私、健吾さんを幸せにできちゃうんだ。だったら、不安と不満が膨らんでも、いっか。
「おい?」
「マックのポテトとシェイク」
「はあっ?」
私が不気味に思われたらどうしようと思っていた、食べ方の事を話すと、健吾さんはお腹を抱えて笑った。
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