1 萌黄(もえぎ)

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 だが、今。  泉は父と共に、母や弟達とも離れて、はるばるこの鎌倉へとやってきた。  「海」があるという、そして父達「武士」が守るべき、「武士の都」である鎌倉。  そこには、どんなものが自分を待っているのか。  まだ十一歳の泉には、わかりようもなかった。
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