思い出の写真

16/19
前へ
/19ページ
次へ
里美の悲痛な叫びを、俺はただ見つめる事しか出来なかった。 「里美ごめん…俺こんなに幸せ者だったんだな…やっと分かったよ…」 瞳から、一際大きな涙が床に落ちると、眩しい位の光に自分の体中が包まれていく。 「俺、どうやら行かないとみたいだ。」 やっと気付けたのに… これからやり直せると思ったのに… 段々と消えて行く自分の体が、たまらなく歯痒かった。  
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加