思い出の写真

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「浩ちゃん消えちゃった…ピカッてなって消えちゃった…」 抑揚の無い声で美佳が呟いた。 心拍数モニターには、波形のない直線が表示され、けたたましく警告音ならしている… 「里美ちゃん…浩ちゃんがね。幸せだったって。だから、笑顔を見せてって言ってた。」 そう言って美佳は、ベッドによじ登って浩介に笑顔を見せていた。 沢山の涙を浮かべながら、精一杯の笑顔を見せているまだ5歳の美佳に、胸が苦しくなる… 私は、美佳の頭を撫でながら頷くと、最高の笑顔を浩介にして見せた。  
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