思い出の写真

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幸い、里美は車ではなく、徒歩で移動していた為に、直ぐに見付けることが出来た。 浩介は、里美に見付からないように少し離れて後をつける。 5分程歩くと、里美は花屋で小さな花束を買っていた。 家で、花を飾った事は無い。 花瓶すらない我が家では、むしろ飾りようが無いのだ。 あの花束は誰に… やっぱり男か… 俺は、バス停の時刻表を見る振りをしながら、鋭い目つきで里美を見続けていた。  
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