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花屋を出た里美は、3軒隣りの八百屋でフルーツの詰め合わせを注文しながら、店の奥さんと立ち話を始めていた。
会話まではよく聞こえないが、事故、見舞い、といった言葉だけは何とか聞き取る事が出来た。
( 誰かの見舞いに行ってるのか? それならどうして話してくれないんだ… )
これ以上、後をつける必要は無い。
ただの見舞いだ。
きっと友達か、会社の人なのだろうと考えて家に戻ろうと歩き出した時、ふと聞こえた八百屋の奥さんの言葉が、俺の足を止めた。
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