思い出の写真
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何故か、背中に寒いものを感じて八百屋の方を振り返った。 「旦那って…何の事だよ!?」 里美は、目頭辺りにハンカチを当てて頭を下げている。 俺は、大急ぎで里美に駆け寄り声を掛けた。 後をつけて来たことを、怒られても、怒鳴られても、軽蔑さるても構わない。 「里美!」 肩を掴もうとした右手は、ガックリと肩を落とす里美の体をすり抜けた。
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