■鍾乳洞

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≪はい、みんな静かにして~! バスから降りたら班ごとに集まって、 先生のところでチェックを受けてから 自由行動を始めてください。 絶対先生の所に来てね~!!≫ またバスの中で歓声が起きた。 ただし、 今の歓声は男子のみに依る物らしい。 もはや男子にとって、 安西先生はアイドル的存在なようだ。 …まぁ気持ちは分からなくないな。 小鳩さんには劣るけど。 「…男の子って…単純ね…」 今のは相瀬さんの言葉だ。 彼女は珍しく、顔をしかめながら 片耳を手で押さえている。 今は寝起きなので、 歓声のような大きな音が不快なのだろう。 ココで相瀬さんが 首を擦りながらこちらを見た。 「…背もたれで…寝たから…首…痛いんだけど…」 「あ~、そりゃ気の毒だなぁ」 「…貴方が…肩…貸して…くれないから…」 「オレのせいかよ」 利一は苦笑した。 「…ところで…お腹は…大丈夫…?」 「あ~、全然大丈夫からは 程遠いかなぁ。そっちはどうだ?」 「…トイレ…行けば…治りそう…」 美少女の口からはあんまり 聞きたく無かった言葉を聞いたところで ふと、自分のケータイに メールが来ている事に気づいた。
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