師匠と可能性

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「まぁ、とにかく主は『ライフ』という臓器を持っていて幻術を使うことができる。 そして、幻術を使うためには『マナ』が必要。 ここまでは理解したかのぅ?」 「理解した」 俺にそんな特別な臓器があったなんて……。 「では、話の続きじゃ。 さっき『マナ』は植物や、水、空気などから出ている力だと言うたじゃろ? 」 「言ったね」 「その力をもらうことで幻術を使うことができるのじゃ。 その力こそが『マナ』じゃ!!」 「へぇー植物とかから力をもらえるんだ。 それってもらうこと自体は誰でもできるの?」 「もらうことはできぬ。 『ライフ』を持っておる者=選ばれた者が力をもらえるのじゃ!!」 「じゃぁ、その力ってどれくらいもらえるの?」 「一本の植物なら微々たるマナしかもらえぬが、水がたくさんある場所、海や川ではたくさんのマナをもらえることができるじゃろう、あと、空気だったら澄んだ空気、水だったら綺麗な水、植物なら昔からあればあるほど力はもらえるのじゃ!!」 「でも、もらえるけどたくさんもらいすぎると毒になると」 「そうじゃ!! もらえる量は『ライフ』を鍛えることで増える。 魔力だって鍛えれば鍛えるほど魔力量が増えるじゃろう?」 「じゃぁ、俺も『ライフ』を鍛えたら植物とかからもらえるマナの量が増えて、使用できる量も増えるってこと?」 「そうじゃ!! しかし、残念なことに主は『ライフ』を持っているだけで、まだまだもらえる量も使用できる量も少ない。主の魔力量よりも少し少ないぐらいが『ライフ』の限界じゃろう」 えっと、俺の魔力量が4500で、高校1年生の平均魔力量の約3分の1しかないはず。 それよりも少ないってことは魔力量で表すと、俺のマナの量は高校1年生の平均魔力量の3分の1以下ってことか。 結局、今の時点では宝の持ち腐れか。
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