師匠と可能性

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「ハァハァ….…!!」 現在朝7時30分。 今日の朝練は10キロを40分以内に完走(1キロ4分ペース)。 キツイ。 ただただキツイ。 でも朝に走るのってすごい気持ち良い。 なんか爽やかになる。 「ほらほら主よ足を止めな!! 止めたら逆に疲れるんじゃから歩け歩け!!」 今日も朝から俺に付き添って修行してくれるヒマワリ。 服装はいつもの着物ではなく運動しやすい服装だ。 凄く……直視しづらいです。 「息が整ってきたらストレッチした後に筋トレじゃからな!!」 「はーい」 あぁ……息よ、まだ整わないでくれぇ。 「さて、主よ。 今日はもう1人の師匠を探しに行くのじゃ!! 確か名前はジャル先生じゃったかのぅ?」 「ゼェゼェ……えっ、まじで……?」 「マジじゃ本気じゃ」 腕立て伏せをしている俺の上に乗りながらそう言ってくるヒマワリ。 話しながら腕立て伏せはキツイって……!! 「でも、先生達ヒマワリを不審がってるはずだよ?」 腕立て伏せが終わった俺は地面に横になりながらそう言う。 地面冷たくて気持ち良い。 「まぁ、そうじゃろうな。 だから、妾は敵対する意思はないことを伝えつつ、師匠になってくれぬか聞くのじゃ」 「先生がそう簡単に信じてくれるかなぁ」 「まぁ、難しいじゃろうな。 最悪、戦闘になるかもしれぬ」 「それって大丈夫なの? 暴力で説得するってことになると納得しないんじゃ?」 「可能性はあるのぅ。 まぁ、師匠よりも信頼関係が最優先じゃ!! 時間をかけて慎重に行うのじゃ」 「不安だなぁ」 「まぁ、とりあえず接触はするのじゃ。 さて、主よ会話もいいが時間もなくなってきておる。 妾が朝食を作ってる間に風呂に入ってくるのじゃ」 「りょうかーい。 いつもありがとう」 俺がそう言うとヒマワリが頭を撫でてくる。 どうやら気にするなってことらしい。 俺はヒマワリと部屋に帰った後、風呂に入り朝食を食べ学校へ向かった。
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