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人々が行き交う中一人の金髪の少年が歩いていた。
彼はメモを片手に辺りをキョロキョロ見渡しながら歩く。
そして溜息を吐きながら天を見上げて小さく呟いた。
「広すぎだろおい……」
ここは彼、フラン=バルローが通うことになる魔法学校、アトラ魔法学校があるアトラ王国だ。
この王国の大きな特徴と言えば海に囲まれて漁業が豊かであること、三大ギルドの一つがあること、過去に様々な種族がこの王国に住み着いたため様々な種族が暮らしていることだ。
フランは昨日地元からこの王国に引っ越してきた。
理由は学校が地元から遠いため、寮暮らしを余儀なくされたからだ。
そして昨日は一日中部屋の片付けをしていたんで、息抜きがてら買い物をしに街に来たのだけれど……
「なんでこんな広いんだよ……地図見てる状態で今、俺がどこにいるか分からないって、もしかして俺って迷子になってる……?」
絶賛迷子になってしまった。
行きたい店には全部行けたのだが、色々複雑な道を通ってしまったために帰りたくても帰れない状況になってしまった。
……どうしよう。
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