第一話 咲

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「ほら」老女は言った。 「これは、これは、あんたのためのものだよ」 細く編まれた銀の鎖の先で静かに揺れているペンダントを、咲は、しげしげと見つめた。 本当は冷やかすつもりで入った店だった。
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