4、一日生きる事は一歩進むことでありたい

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各部屋で撮影を終えた皆も会見の舞台袖に顔を揃えていた。 「緊張してる?」 「さっきよりはまっしなんで多分大丈夫です」 「何?写真そんな緊張したんか?」 「緊張どころじゃなかったですよ」 「どんな写真撮ってたのよ?」 「普通です」 「普通じゃないです!」   門野さんと椿さんは心配しながらも私と三咲さんのやり取りに笑っている。 「じゃぁ順番に名前呼ばせて頂きますのでお願いします」   スタッフさんから声を掛けられ、出番を待つ。 最初は監督と椿さん。 そして私と三咲さん。 三咲さんは当初の予定通り私の腰に手を回しエスコートしてもらいながら舞台へと出た。   全員での写真撮影や、質疑応答。 収録中の裏話何かをして、三十分の会見は終わった。 その後、協賛企業や、スタッフなどを交えての立食パーティーが行われ、その間も挨拶に行く場所場所で取材に応じた。 終わった頃には私はくたくただった。 タクシーに乗り込みなんとかホテルへ帰ってシャワーを浴びた。   色んな事があった一日だった。 明日は家に帰る日。 この夢の様な生活から現実へと戻る感覚。 それでもこの東京で、一日一日を大切に過ごした。 少しでも先の未来に繋げる為に……。
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