戦闘

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俺と閻魔は、先程の音の原因を確かめるべく、玄関へと向かった すると、玄関の扉は粉々に粉砕され、大きな槌を持ったガチムチな人が立っていた 「む、お前が魔王か」 どうやらこの人、魔界にちょいちょい突っかかってくる勇者軍団の一人らしいっす 見た目でわかるもん、金ピカな重そうな鎧してるし、もう見た感じ人間だし ガチムチは、そう呟きながら、閻魔を指差した 「え?」 え、俺じゃないの? 閻魔は閻魔で、「私?」みたいな表情してるし… 「魔王、貴様はこの俺が討ち取る」 いや、なんか勝手に盛り上がってますけど、ガチムチよ、魔王はこの俺であってだな… 「私じゃありませんよ?」 ここで閻魔がはっきりと否定した そして、俺を指差し、言った 「この見るからにクズみたいなのが、魔王です」 居候にこの扱いは酷くない? 俺が地味にナイーブになっていると、ガチムチは素っ頓狂な顔をして言った 「は?こいつが?」 「いかにも、俺が魔王さんだ何か文句あんのかこのガチムチが」 俺は閻魔の前に立ち、堂々と胸を張った 「そうか、ならば貴様を討ち取る!」 そう言ってガチムチは、その体格に似合わないスピードで、俺との距離を詰めた うーん、速いねぇ… 「くらえ!」 ガチムチは持っていた槌を勢い良く俺に振り下ろしてきた 「そんなもんで俺が殺れるかこのブァカがぁwwwwwwwwwww」 俺はガチムチの振り下ろした槌を人差し指だけで軽々と止めた 「なっ?!」 当然ガチムチは困惑している まぁ、当然でしょうな このずっしり来る感じ、ほうほう、外側はチタン合金、内側はマカラ○ト鉱石で出来ているのか、中々の重量だ しかし、俺にしてはただの槌の形をした石ころ、止めるのなんて造作もない 「とりあえず、来たからにゃあお相手しないとっすねwwwwwほれ、人差し指だけで相手してやんよwwwwかかってきんしゃいwww」 そう言って、俺は人差し指でちょいちょい、とガチムチを挑発した ガチムチはご立腹の様で、俺が離した槌を地面に投げ捨て、俺に突進してきた あれ、槌地面にめり込んでるし あれって、あんなに重かったのwwwwwwwwwwww?
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