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グラつく体
ボヤける視界
腹部から広がる痛み
なんだ?俺刺されたのか?
結構いてぇ…
「なーん、てなwwwwwwwwwww」
「っ?!」
グチャッ!
俺のバックを取った卑しい勇者らしき女性の腹部には、ポッカリと穴が空いていた
「…え?」
閻魔も、ひどく混乱しているようだ
それもそのはず
俺の背中辺りから、黒いグチャグチャの原型を留めない口が飛びたしているのだから
「が……ぁっ…?!」
勇者らしき女性は、鮮血を口から大量に吐き出し、そのまま倒れこんだ
「全く、いきなり後ろから攻撃してんじゃねぇよ、それでも正義の味方かコラ」
「ま、魔王、さん?」
「あい?」
閻魔は、多少震えながら俺を指差し聞いてきた
「それは…?」
「あぁ、まあ、俺の能力っすww俺は、魔力を物に変える事が出来るんだわ、んで、その魔力の一部を使って、口を出して、体から放出しただけ」
「な、なるほど…って、傷塞がってるし」
閻魔は呆れた様に呟いた
まぁ、こんぐらいチートじゃなきゃこの作品の主人公は勤まらんでしょうにwwwwww
俺はその辺に転がっていた勇者を焼き払い、閻魔と共に意気揚々と家に戻った
その後、あのガチムチがぶっ壊した扉を頑張って直したのは言うまでもない…
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