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出会い
『ごめん‥大丈夫?』
目の前の人は一言口にした。
『こちらこそごめん。前見てなくて‥』
私がしゃべり終わるとしばらく沈黙が続いた。だが②、③分たつと後ろから声が聞こえた。
ーーあそこにいるぞ!
ーーーーまてー!
ーーーー風哉ーっ!
どうやらこの目の前の人の名前は風哉(フウヤ)で、あの叫んでいる人達に追われているみたいだ。
『行くぞっ』
キュッ
『え!?』
そういうと風哉は私の手を握って走り出した。
こけてしまいそうなほどのスピード。私は追い付くので精一杯だった。
『ここにしゃがめ!』
『ひゃっ!』
スッ
民家の陰に隠れた。
ーーーーチッ逃げ足の早いやつめ‥‥。
----引き上げるぞ
『ふぅ。やっと解散した‥』
私はイキナリのコトでまだドキドキしていた。
『またごめんな‥怖かっただろ?』
そういうと風哉は私の頭を撫でた。
『うん‥』
ギュッ
私は風哉に抱きついた。いつの間にか不意に抱きついていた。
『そういや名前聞いてなかったな‥俺は風哉。お前は?』
優しく受け止めてくれた。
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