第2話

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水平線を焦がすよに 煌めく朝が手を伸ばし 揺らめく雲を捕まえて そっと空を染めていく 凪いで優しい海原に 射し込む朝陽と静寂は 微笑み交わし 背をむける 歩み出したその一歩 その一方で名もなき花が 希望の道を照らし始める 足元からユックリと 優しい香りを風にのせて 風が運んだ小さな種は あの日選んだその場所に 時間をかけてユックリと 旅立つ春を夢みて笑う 瞳に写した蒼い空と 髪を揺らした風を引っ提げ 今こそ未来へ旅立とう 明るく広がるにこやかな 夢に満ちたこの先へ 微笑む星の瞬きと 駆け抜けるほうき星に 風が謳う様に 願いは一つ 明日も元気になあれ
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