恋の始まり

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「隣のクラスだしタメじゃん。よし、絶対モノにしてやる」 「あの子、可愛いからすぐモテ始めてるけど、相当お堅いらしいよ」 「いいねぇ、それくらいが燃えるよ。ちょっと4組行ってくる」 憂は立ち上がるとと隣のクラスへ出向いた。 見渡すと、隅の方の机に、彼女は一人で座っている。 とっさに憂は、転入生でモテるから女子にハブられたんだな、と察した。 「よかったら連絡先、交換しない?」 とびきりのスマイルを舞ちゃんに向けてみた。 「ごめん、彼氏いるからだめなんだよね」 なんだ、人のものか。でも、奪ってみるのもいいかな。 「メアドだけでも、ね?」 もうちょっと押してみた。大抵の女子はここでオッケーしてくれる。
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