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「どんなピアスだった!?」
裕人はだいぶあの子が気に入ったんだろう。興味津々だ。
「左耳に丸い小さな金色のピアス。」
「………」
いきなり裕人が黙り込んだ。
「なんで。黙んの?」
「女子の、左耳のピアスの意味、知ってる?」
「知らない。」
意味?そんなの考えたことなかった。
「同性愛者。だよ!
もしかして舞ちゃんが男に全くなびかないのは、この理由か!」
「んなわけないだろ。
オシャレでしてる人なんて沢山いる。」
と言いながらも、内心不安になってきた。
もしもそうだったら、俺は手も足も出ないじゃんか。
「そ、そうかなぁ…。」
「そうですよー。」
自分に言い聞かせる様に、そう言った。
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