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「じゃあ、放課後靴箱で待ってるね」
「ん、わかった。」
ひらひらと手を振りながら去っていく。
「お前はいいよな、里奈ちゃんと遊べて。」
裕人が急に呟くから驚いた。
「お前もよく一緒に遊ぶじゃん」
「ちげーよ、その後のことだよ」
ああ。その事。
「寝てんだろ?里奈ちゃんと」
「たまに、な。」
裕人が里奈に好意があるのは前から気づいていた。
本人は自分の気持ちに気づいてるかはわからないけど。
だから、ちょっと里奈と居ると罪悪感があるけれど、里奈はやめられない。
「俺もイケメンになりたい」
「お前もそこそこじゃん」
ふぅっと息を吐いた。
「そこそこ、なのはわかってる。」
でも…。と裕人は付け加えた。
「ふぅん。」
普段、バカみたいにはしゃぎまくってる癖に。
裕人はたまに、しゅんとする。
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