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それを聞いたツカシは安心感を抱いた。
「ねえミユキ、日本だとどこで暮らしたい。」
「そうね、東京より南の地方。
伊勢神宮のある三重県,京都など。
私ねの三保の松原で天女の羽衣の伝説にも興味があるの。
天女は魔女なのか天使なのか羽衣は天使の羽それとも魔女のホウキに値するかわからない。」
「俺も伊勢神宮には行ったことあるけど天照大御神の総本山だけど、西洋のキリスト教の文化では天使は結構出て来るね。」
「旧約と新約聖書では至るところに天使の存在が見られるけど,一番印象深いのが大天使のガブリエルが聖母マリアへの受胎告知だけだね。
日本の天女は天照大御神の使いとは言えないし仏教の仏様とも無関係みたい。 さらに悪さをする魔女でもないのよ。」
「逆に天女は被害者と言えるかな。
漁師に羽衣を奪われて天に戻れなくなった。」
「天女伝説は中国にもあるけど日本の天女とは無関係だよ。
天使のガブリエルはイスラムではイブリーヌと名前で出てムハマンドに神様の啓示を与え役目するわ。」
ツカシは困惑する。
「天女は羽衣を奪われて天に帰れない。
それならその天とはどこを指すか。」
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