1章

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ピピピピピピピピピピピピ… 「んぁ、もう7時か。」 俺は一月ぶりのアラームの音で目を覚ました。 日付は8/32のままだった。 二階にある自分の部屋から一階に降りダイニングルームに入ると、いつもはキッチンで料理をしている母親の姿がない。 「オカ~ン。飯~。」 返事がない。 外出してるのか? 何か急用とか… 家の駐車場を見ると、母の車はそこにあった。 歩いてどこか行ったのだろう。 母は放浪癖があり、昔からふらっとどこかに消える。 俺は心配もせず冷蔵庫にあったサンドイッチを食って学校に行くことにした。
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