第二夜

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廊下に出てもう一度部屋を振り返る。 が、部屋は変わりなく静まり返っていてもはや声など僅かにも聞こえはしない。 頭の中で鈴を転がすような笑い声が繰り返し繰り返し聞こえている。 先を行く繊月の背を追いながら、望月はその声を何処かで聞いた覚えがある様な気がして、もう一度だけ後ろを振り返った。
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