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「キツくって……何をやったの?」
問いかけるマチルダに寒波が微笑む。
「指の関節を抜きながら、次は歯を抜くって言っただけですよ」
「えげつなぁぁ!! 五感全てを使って拷問って……相変わらずえげつないな!! あんた!!」
マチルダがここぞとばかりに突っ込む。
「あの御仁にはそれぐらいが丁度いいんですよ。治安部隊と密約を交わしてたんですから」
「密約?」
「ええ、キングと店長と貴女は治安部隊にやるから、僕とぬこ様は此方にってね。僕とぬこ様でいろいろと楽しむつもりだったらしいですよ、あのスケベオヤジ。口にするのもはばかれるような行為でね」
吐き捨てるように言う寒波に、マチルダの眉が動く。
「ちょっと待て。ぬこ様はともかく……何で寒波さんなんだよ? 普通は女の私でしょうが」
納得いかないとばかりのマチルダに光姫がカラカラと笑う。
「いやいや、それはどう考えても師匠の方でしょ? マッチーでそっち系の楽しみとか……無理だもん、あはははは」
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