第1話

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「…し、原西。」 名前を呼ばれ意識が覚醒していく。 目を擦りながら顔あげると、目の前に呆れ顔の委員長の佐倉竜一が立っていた。 「いいんちょ。」 「やっと起きたな。もう放課後だぞ?」 「えっ、あ、ほんとだ。」 教室には委員長以外人っ子一人いない。 「ありがとう、委員長。」 これからアルバイトがあるため急いで鞄に、教科書類を詰め席を立った。 「親衛隊には気をつけろよ。」 (昼休みの事委員長も知ってるのか。) 「大丈夫だよ。委員長も気を付けてね、襲われないように。」 「それこそ大丈夫だ。逆に相手をぼこぼこにしてやるよ。」 「かっこいいね、じゃ、また明日。」 「じゃあな。」 噂で委員長は黒帯を持ってるとか聞いたことがあった。
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