第1話

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「会いたかったです、琉生。」 「俺も会いたかったぞ!」 今のうちにこっそり逃げようかな、なんて考えているとすぐ背後からというか頭の上から声がした。 「へー、颯人のお気に入りはこいつか。」 いつの間にか、長身の美形の人が立っていた。なんだこの美形集団は…。 副会長の事を呼び捨てにしていたってことは、この人は会長…? 「…せんぱ。」 先輩に聞こうとしたが後ろに立っていた会長らしき人に、遮られる。 「おい幸、なんでこんなところにいるんだよ。」 (……幸?) 会長らしき人を見上げるとその人は先輩を見下ろしており、その時初めて俺は先輩の名前を知った。 (そういえば名前聞いてなかった。) 先輩の事も呼び捨てにしているこの人は、やはり会長なのかもしれない。
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