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「ちょっとねー。」
へラッと笑う先輩の顔を見ると、会長は隣にいた俺を見下ろした。
「貴様は一年の特待生の奴だったな。」
「…そうです。」
「はっ、生徒会会計に気に入られて調子に乗ってんじゃねーよ、庶民が。」
(…俺がいつ、調子にのった。)
この瞬間生徒会会長の印象が最悪になった。
その時聞いていたらしいマリモが会長に向かって怒鳴りはじめた。
「おい!庶民とか差別をしちゃダメなんだぞ!!」
「…お前名前はなんだ。」
「俺は立木琉生だ!琉生と呼んでもいいんだぞ!」
「琉生か…。俺は生徒会会長の林恭介だ。お前、気に入った。」
にやりと会長が笑う。会長はマリモに近づくき胸倉を掴むと、そのまま引き寄せマリモに唇を重ねていた。
「琉生!」
副会長がマリモの名前を呼んだみたいだが、周りの絶叫に簡単にかき消された。
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