第1話

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目を見開いてる副会長に笑いがこみあげてくる。 「バレてないなんて思ってたんですか?バレバレですよ、みんな気づいてます。でも何も言わないのは、あんたの事を思ってだ。」 「……。」 「あんたら全員ばかですか?バカすぎて、呆れる。」 言いながら、あとで親衛隊になんかされそう。なんて思っていた。 (というか今、会長に殴られるかも。) 「て、めぇ!!」 思っていた通り、会長が怒気を含んだ声でゆらりと寄ってくる。 (あー、殴られるなこれ。) 「黙って聞いていれば、庶民がふざけんなよ!!」 (まだ庶民言いますか。こういう奴は何を言っても無駄だ…。) 小さくため息をつき、来る衝撃に備え目を閉じた。 「はい、ストップ。」
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