第1話

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(お前のせいで落ちたんだよ、バカが…。つーかこいつ、今なんて言った?友達?いつから俺はお前の友達になった…。) 差し出された手を無視して椅子を直し、席に着く。 「おいっ!さっきから無視すんなって!!」 「黙れ。」 「友達にそんな事言っちゃダメなんだぞ!そんなことも知らないのか!?」 「うざい。うるさい。きもい。黙ってくんねぇ?マリモ君。」 「なっ!!?お、俺はマリモじゃねぇ!!琉生って名前があるんだ!!」 マリモの怒鳴り声を無視し、教室から出ていく。後ろからマリモの「待て!」「どこ行くんだ!!」とか叫び声が聞こえるけど、振りかえずに廊下を歩いていく。 「はぁー……。」大きなため息が静かな廊下に虚しく響く。 朝からマリモのせいで、気分最悪。 「これから毎日、あいつに会わなきゃいけないのかよ…。」 ため息しか出ない…。 ポケットからスマフォを取り出し、時間を確認するとあと少しで1時限目が始まる。 「あぁ、めんどくさい。」 あのマリモが教室に居る事を考えるだけで、憂鬱だ。
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