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1時限目はサボることにし、屋上を目指し階段を上り始めた。
ギィー…。と嫌な音をたてながら、屋上の扉が開いた。今日は天気がよく、日の光が降り注ぎポカポカと温かい。
「あったかい…。」
大きな欠伸を一つして、腕を枕に寝転び眼鏡を外して目を閉じる。コンクリートがひんやりと冷たく気持いい。風もそよそよと丁度いい。
寝るには最高の環境ですぐに、眠りに落ちた。
ギィーと音がしたよう気がする。屋上の扉が開いた音?少しだけ意識が覚醒するが、すぐにまた沈んでいく。
(眠い…。)
その時フッと影が俺を覆った。太陽に日があたらず、ぽかぽかと温かった体が冷めていく。
「寒い…。」
膝を寄せようとした瞬間、上からしかも近くから声がした。
「こんな所で寝てると、…襲うよ?」
色気のある声で、耳元で静かに囁かれた。
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