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物騒な事が聞こえ、重い瞼をあげ声の持ち主を見つめた。
何処かで見たことがあるような、たぶん先輩。茶髪のモデル並みの美形のイケメンがそこに居た。
「…誰ですか。」
「あれ?俺のこと知らないの?」
「まあ、はい。」
「結構ショックだなー。俺は生徒会役員の会計なんだけど、入学式の時に会ってるはずなんだけど、一年生君?」
「生徒会…?」
入学式の時を思い出そうとするが、殆ど寝ていて記憶にない。
「すみません、寝てて覚えてません。」
「…そう、残念。というか、俺さっき言ったよね?こんな所で寝てると襲うよ?って。」
「言いましたね。」
「…起きないの?」
「起きてますよ。」
「そうじゃなくてさ。何?襲われたいわけ。」
「そうかもしれないですね。」
「なんか…、他人事だね。」
「他人事というか自分に興味がなくて、だからどうなってもいい。むしろ、刺激になっていいかもしれません。同じことを繰り返す日常には飽きました。」
「飽きた…ね。」
「毎日がつまらなくて、暇なんです。」
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