第1話

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物騒な事が聞こえ、重い瞼をあげ声の持ち主を見つめた。 何処かで見たことがあるような、たぶん先輩。茶髪のモデル並みの美形のイケメンがそこに居た。 「…誰ですか。」 「あれ?俺のこと知らないの?」 「まあ、はい。」 「結構ショックだなー。俺は生徒会役員の会計なんだけど、入学式の時に会ってるはずなんだけど、一年生君?」 「生徒会…?」 入学式の時を思い出そうとするが、殆ど寝ていて記憶にない。 「すみません、寝てて覚えてません。」 「…そう、残念。というか、俺さっき言ったよね?こんな所で寝てると襲うよ?って。」 「言いましたね。」 「…起きないの?」 「起きてますよ。」 「そうじゃなくてさ。何?襲われたいわけ。」 「そうかもしれないですね。」 「なんか…、他人事だね。」 「他人事というか自分に興味がなくて、だからどうなってもいい。むしろ、刺激になっていいかもしれません。同じことを繰り返す日常には飽きました。」 「飽きた…ね。」 「毎日がつまらなくて、暇なんです。」
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