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「ふぅ……ぁ、んっ……は、ぁ。」
絡み合う舌は、官能を呼び起こさせる。
最後に俺の舌を吸って離れていく唇がもっと欲しくて、追いかけるように上半身を起こした。
「もっと…。」
クスリと先輩が笑ったような気がする…。
あと少しで唇が重なりそうになったとき、キーンコーンカーンコーンとチャイムが響き渡った。
「ざんねん、終わり。」
チュッと軽くキスをすると、先輩は俺の上から退いた。
「お腹すいたね。」
「そうですね、そういえばさっきのチャイム何限目のですか?」
「4時限目の終わりのチャイム。」
(あぁ、もうそんな時間なんだ。結構寝たな。)
お腹がすいているのにも納得がいく。
体を伸ばし大きな欠伸をすると、涙が一つ零れ落ちた。
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