第1話

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「ふぅ……ぁ、んっ……は、ぁ。」 絡み合う舌は、官能を呼び起こさせる。 最後に俺の舌を吸って離れていく唇がもっと欲しくて、追いかけるように上半身を起こした。 「もっと…。」 クスリと先輩が笑ったような気がする…。 あと少しで唇が重なりそうになったとき、キーンコーンカーンコーンとチャイムが響き渡った。 「ざんねん、終わり。」 チュッと軽くキスをすると、先輩は俺の上から退いた。 「お腹すいたね。」 「そうですね、そういえばさっきのチャイム何限目のですか?」 「4時限目の終わりのチャイム。」 (あぁ、もうそんな時間なんだ。結構寝たな。) お腹がすいているのにも納得がいく。 体を伸ばし大きな欠伸をすると、涙が一つ零れ落ちた。
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